これまでの上映

もてなしのこころ

2010.8.1.日.

【上映】:「兼子(監督:渋谷昶子/2004/80min)」

*「わが国の生きた音楽史」「声楽の神様」ともいわれるアルト声楽家であり、民藝館を中心に民藝運動を主導した柳宗悦の妻として、工業デザイナー柳宗理の母として、92歳の生涯を日本人女性の美しさで生きた柳兼子のドキュメンタリー。
1928年には留学先のベルリンで、ドイツの人々をも驚愕させたその歌声は、現代の人々の心にも、日本の美しい言葉の復権となるでしょう。兼子を敬愛する20人のインタビューによって綴られるのは、明治・大正・昭和を生きた女性の心の軌跡です。

「みなさん、年をとると歌えなくなるのではなくて、歌わなくなるのでしょ」

当店の落ち着いた雰囲気は、柳兼子さんの生涯を振り返るのにもってこいです。
ぜひ、現代にこそ思い起こしたいつれづれをこの機会に堪能ください。
柳一家が大切にした「もてなしのこころ」で、歓待いたします。

開 12:00 演 12:30 ・ 前 1,000 当 1,000 +1D 500

昔ながらのカレー  800

◯上映を終えて、館長より◯

映画「兼子」の上映が無事終了しました。

キネマれんず豆では、来ていただいたお客さまにゆったりと散らばった席へお好きなように掛けてもらって、お酒を頼んだりおつまみやお食事を頼んだりしてもらっています。

この日は柳兼子さんのドキュメンタリーということで、日本民藝協会さんにもご協力いただいて「柳兼子 音楽活動年譜」「柳宗悦 民藝の美を語るCD」「民藝6月号 声楽家 柳兼子」の三点を物販として置かせていただきました。

さらに、唯一の伝記である水曜社さんの「柳兼子 楷書の絶唱」も並べ、皆さん手に取って更なる兼子さんへの興味を深めていたようでした。

じっさいに「これ、本屋さんにも売ってないのよ」と伝記を購入されたお客さまもたんですよ。

そして実は、来ていただいたお客さまに、「どこでこちらの上映をお知りになりましたか?」と聞いて回ったんです。気になったんです。

すると、「目黒のね、庭園美術館でチラシを手に取りましてね・・・」とか「アースガーデンのフリーペーパーに小さな記事を見つけたの」やら「民藝が好きなんです。それでいつの間にか知っていました」という不思議な方まで、いろいろなところで知っていただいたようです。

チラシを置かせていただいた皆さま、改めてありがとうございました。

映画の上映は、80分という時間を感じさせない充実したもので、終わった後のお客さまの感想も「本当にステキな方でした」「兼子さんなくしては民藝もなかったかもしれませんね(笑)」とか「ライブシーンに圧倒されました」などなど、みなさんそれぞれの感受性で感じ入っていたようです。

また、今作「兼子」の監督とプロデューサーの方にも来ていただきました。

当店の雰囲気も気に入ってくださったようで、とてもうれしく思います。

それに、有名な作家の方にも来ていただいたようです。

浴衣姿の涼しげな女性のお客さまも何人か来ていただいて、とても華やかな店内です。

また当日は、我孫子時代の兼子さんが、近所に住む白樺派の隣人たちにも振る舞ったと言われているカレーを、「昔ながらのカレー」と題してお出ししました。

予約特典として提供させていただいたのは、観賞のおともの「小さな豆の盛り合わせ」です。

終演後にアンケートを大切に読ませていただくと「カレーもお豆も美味しかったです」との声が多く聞かれ、食事やお酒を楽しみながらの映画観賞が、このまま少しずつ浸透していけばいいなと思っています。