これまでの上映

代官山地下特選劇場を思い出し

2010.11.26.金.

7月10日「納豆の日」深夜に、代官山の地下二階を粘っこく更けさせたあの「代官山地下特選劇場」を覚えていますか?

あの晩は、ラ・サプリメント・ビバこと石井進さん、自作自演活弁映画監督こと山田広野さん、そして若きミスター秘宝館ことササタニーチェさん、そしてDJ swap tvさん、という納豆の日にふさわしい粘っこいメンツで場内の空気も淫猥にネバネバと糸を引いていたくらいです。

ササタニーチェ監督手づくりのチーズケーキが振る舞われたりもしましたね。

この日は山田広野監督も、深夜の時間帯にあわせてとびきりのピンク活弁を魅せてくれましたが、ササタニーチェ監督による長編「昭和聖地巡礼~秘宝館の胎内」と短編「ファニーフェイスの哭き哥」もまた、皆さんの印象に深いんじゃないでしょうか?

ササタニーチェ監督は、はじめて全国の秘宝館をドキュメントした若き異端の映像作家で、その後もメイコグというササタニーチェ監修のDVDマガジンでは、松本市の有名な民芸品である性器がくっついたお面「道神面」をドキュメントしたり、彼一流のサーチライトと切り口は、ますます冴え渡っていくようです。

そんなDVDマガジン「メイコグ」も第二号が出ました。

今回の短編ドキュメントは「まさか!」というか「やっぱり!」というか「いよいよ!」というか、蝋人形です。

日本にたったひとりの蝋人形職人への取材もあるとのこと。

作品はこちらで購入できますが、

キネマれんず豆でこの蝋人形ドキュメンタリーを上映する企画もいま浮上しています。

映像観賞の自由は、もはや秘術ゆいいつのサンクチュアリであった映画館だけでなく、家庭のテレビや膝の上のパソコン、いまや満員電車中の手のひらの中にまで広がっています。

どこででも観られる映像も、場所やシチュエイション次第で匂いも肌触りも作品の印象までも変わってきてしまいます。

ならば、キネマれんず豆での上映企画の際はもっともっとあなたの五感に訴えるものになるでしょう。

ササタニーチェ監督が映しているのは、そんな匂いや、言い様のない手触りや、無視できない不埒なキモチなど、人間の欲望と営為からどうしたって垂れ流されてしまうナニモノカだと思うからです。

続報をお待ちください。

映画公開記念ライブ&トーク〜 友川カズキ 白昼

2010.11.20.土.
出演:友川カズキ吉田悠樹(二胡)ほか

上映:KAZUKI TOMOKAWA a take away show part 1&2(by Vincent Moon

映画「花々の過失」より特別映像

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

友川カズキはじめてのドキュメンタリー映画「花々の過失」が、フランス人監督ヴィンセント・ムーンによってつくりあげられました。

12月に控えた今作の劇場公開を記念して、特別な昼ライブが代官山キネマれんず豆に堂々登場です。

夜のイメージが濃い友川カズキの、白昼堂々演奏会。

もっとも白昼夢を思わせる中国の伝統的な楽器、二胡を操る吉田悠樹さんとのセッションもとい競演も決まりました。

友川さんも、以前から二胡とセッションしてみたかったとのことで、期待は募るばかり。

それに加え、この日は映画「花々の過失」予告篇の上映だけでなく、ここでしか見られない特別な映像の上映も予定しています。

追加情報にご留意ください!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

》☞追加情報!

ヴィンセント・ムーンが映画「花々の過失」を製作するきっかけとなった珠玉のような幻想的でアーティスティックな短編「KAZUKI TOMOKAWA a take away show」の上映が決まりました。

また、12月に控えた「花々の過失」の劇場公開に先駆け、映画本編から特別映像を盛り込んだ「花々の過失」予告篇の拡大版の上映も決定しました。

晴れたら空に豆まいて「キネマれんず豆」の本格的スクリーンと爆音ライブハウス音響で、お楽しみいただける貴重な機会をお見逃しなく。

開 12:00 演 12:30 ・ 前 2,500 当 3,000 +1D 500

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◯上映を終えて、館長より。

「友川カズキ、白昼。」、土曜日のお昼にもかかわらず盛況のうちに終えることができました。

これまであまりなかったという昼のワンマンライブでしたが、友川さんはお一人で入り時間よりもずっとはやくいらして、楽屋でさっそく持参された芋焼酎の水割りと、あたたかい珈琲を飲まれていました。煙草もよく吸われます。

友川さんと二胡の吉田悠樹さんとは今日初めてのご対面でしたが、ステージでのリハーサル前に楽屋で一緒に音を鳴らした瞬間、友川さんはビビッと感じたそうです。

実際、先日レコーディングしたばかりだという12月15日発売予定の「青いアイスピック」からもふんだんに歌われた第一部のソロステージはもちろんのこと、吉田さんの二胡とぜいたくに繰り広げられた第二部での息をのむような共演もとい競演は、もの凄いようなテンションをもってまったく!我々を魅了しました。

友川さんは予定調和を嫌われるということを前もって知っていたので、吉田さんにはあらかじめその旨をお伝えしてあったのですが、吉田さんの二つの耳と一つの第六感は譜面も何も必要としていなかったのです!

ステージ上で急に振られた名曲「顕信の一撃」にも、吉田さんは曲頭から攻めの一撃で二胡を自在に操りながら、二人してまったく新しい「顕信の一撃」を聞かせてくれました。

中でも白眉は本編最後を飾った「ピストル」でしょう。

二胡が聞いたこともないようなうめき声を出して,ギターも負けじとがなり立てます。

二人の剥き出しの感性の衝突音が、なんとピストルの発砲音めいて聞こえてきたこと!

また、この昼はヴィンセント・ムーンのカメラから覗かれた横文字のKAZUKI TOMOKAWAも、生の友川カズキ同様、皆さんへふんだんにお届けできたはずです。

第一部と第二部の間に上映したthe take away show part1&2は、すでにネットなどで見られている方も多いと思うのですが、キネマれんず豆の大スクリーンと音響でお楽しみいただけたのではないでしょうか?

それに、映画「花々の過失」が製作されるきっかけとなったのが、このthe take away showだったのですから、これらはいわば「カズキトモカワ×ヴィンセント・ムーン」の濃縮エキス。言い換えれば純度の高い結晶体。

この珠玉のような作品を映画公開記念イベントで上映させてもらったのはとっても意義深いことだったと思っています。

それだけじゃありません、生カズキ終演後には、映画本編から「絵の具の空」の一発録りレコーディング風景を納めた予告篇拡大版を上映しました。

予告篇にくすぐられてはやく観たいわあ、という方もご安心ください。

映画「花々の過失」は12月18日から新宿のK’s シネマで公開です。

生身の友川カズキとスクリーンの二次的なカズキ・トモカワ、その両方をお楽しみいただけた今回の「友川カズキ、白昼。」、いかがだったでしょうか?

そう。キネマれんず豆は、ライブと上映の狭間に建っています。

追  楽屋には、友川さんが吸い残した白昼の数刻が残っていました。

吸いさしは水で濡れているのではなく、芋焼酎の水割りで濡れているんですね。

「ヤン・シュヴァンクマイエル ナイト」

2010.11.15.月.

【上映】

「ヤン・シュヴァンクマイエルのキメラ的世界」

「2004 年大回顧展「フード」の記録映像」

【ゲスト】
ハッチハッチェルバンド  HP
平岡恵子 (a.k..a.桃乃未琴、from.torimtorishuk)  HP
桟敷ステージ:カウリスマキHP

開 18:00 演 18:45 ・ 前 3,000 当 3,500 +1D 500

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

姉妹店の月見ル君想フで毎月開催されているあの「ヤン・シュヴァンクマイエル ナイト」が晴れたら空に豆まいての「キネマれんず豆」に登場です。

「ヤン・シュヴァンクマイエルのキメラ的世界」の上映に加え、ここ「ヤン・シュヴァンクマイエル ナイト」でしか見れないスペシャル映像、『2004 年大回顧展「フード」の記録映像』の上映もあります。
もう一度いいます、「ヤン・シュヴァンクマイエル ナイト」でしか見れない映像の上映もあります!

チェコのパブを思わせるハッチハッチェルバンド平岡恵子のライブもあり、映画館では果たせないライブハウスならではの「上映×ライブ」イベント、こぞってお越し下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[Jan Svankmajer]   HP

1934年、チェコスロヴァキア(現在チェコ共和国)のプラハに生まれる。数々の
劇場で舞台美術家・舞台監督として活躍した後、1964年クラートキー・フィルム
(トルンカスタジオ)でフリーでオブジェクトアニメ(人形・粘土・日用品な
ど)を撮り始める。
ルドルフ2世にオマージュを捧げた『自然の歴史 (組曲)』や、アルチンボルド
的な素材や粘土の動きが圧倒的な存在感を示す『対話の可能性』など、数々の優
れた短編を撮り、当時の共産党政権下でブラックリストにのりながらも、国外の
映画祭で圧倒的な評価を受け活動を続ける。キートンのスラプスティックコメ
ディやカフカ的不条理感に満ちた『部屋』や、サッカー熱をモンティパイソンの
テリー・ギリアムのような切り絵と粘土で表現した『男のゲーム』など、ブラッ
クなユーモアも特徴的。1987年初の長編『アリス』を撮り、ヒュー・コーンウェ
ルの『アナザー・カインド・オブ・ラ ブ』のビデオクリップを撮るなど国外で
の活動の場も広がり、1989 年のビロード革命後も、『ファウスト』、『悦楽共
犯者』と順調に長編を撮り続けている。また、映画だけでなく、オブジェ、コ
ラージュ、セラミックなどの美術造形作品を多数作る。画家であり妻であるエ
ヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーと世界各地で大規模な展覧会を開催してい
る。チェコ出身の映像作家にしてシュールレアリストといってしまうにはあまり
にも多彩な経歴を持つが、やはりなんといっても映画作品。日本で公開された映
画はすべてヒットし、前作の『悦楽共犯者』は、ユーロスペースで3ヶ月のロン
グラン上映を記録した。監督の名前だけでは観客が集まりにくくなった時代に
あって、ゴダールとともに確実に観客を動員する力をもっているシュヴァンクマ
イエル。そのファン層も、シネフィル、学者、芸術系の学生、作家、ミュージ
シャン、俳優、CFディレクターからイラストレーター、デザイナーなど幅広い層
にわたり、絶大に支持を集めている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◯上映を終えて、館長より◯

知る人ぞ知る、いやもうその名は内陸を越えてじゅうぶんに日本までも轟き渡っているようにも思えるヤン・シュヴァンクマイエル。

彼と夫人の製作の秘密を垣間見れるドキュメンタリー「ヤン・シュヴァンクマイエルのキメラ的世界」と、未発表映像であるヤン氏の大回顧展「フード」の記録映像の上映を主軸に、合間にライブを混ぜ込んだキネマれんず豆ならではの「ライブ×上映」企画、ウワサが噂を呼んだヤン・シュヴァンクマイエル ナイトも、熱狂と陶酔のうちに無事終了しました。

出演してくれた平岡恵子さん、ハッチハッチェルバンド、そして桟敷ステージで急遽出演いただいたカウリスマキ、それぞれがそれぞれの愛をもって上映企画での演奏を楽しんでいただいたようです。

平岡恵子さんはMCでもヤン氏のファンを公言していましたし、ハッチハッチェルバンドもこの手のアニメが大好物のよう。

カウリスマキもバンド名からも明らかなように、表現としての映画と縁深いものがあります。

そういえば、どの出演者さんも得も言われぬ雰囲気を醸し出していました。

演劇的、というか見せる(=魅せる)ことにとっても自覚的な方たちばかりです。

ヤンシュヴァンクマイエルの過激な見せ方は、なるほどシュルレアリスムと縁深いですが、ひと癖もふた癖もあった今回の出演者の頭の中も、シュルレアリスティックに渦巻いていそうです。

ヤン・シュヴァンクマイエルの創作活動は、映像作家だけにとどまらずミュージシャンやさまざまな作家に影響を投影しているんですね。

いまさらながら、映像と音楽は切っても切りはなせない関係です。

「映画と音楽って、いいもんですねえ~」